ライラック研究所の抗炎症BIO FILM

 

 

新しい発酵食品:特許多機能性・Multifunnctionalityと栄養価・Nutritionを合わせ持つ発酵機能性食品の開発にあたって  

 『究極の健康食品』とは何か、そんな命題を漠然と掲げ、そのヒントが往年の自然科学者の書物、文献に記述れているものと確信し、古代ギリシャのヒポクラテスをはじめ、中国漢草書 李時珍の『本草綱目』1596年編纂、貝原益軒『大和本草』『養生訓』、福島県会津藩、佐瀬与次右衛門の『会津歌農書』宝永元年1704年、和歌山県田辺の自然科学者、南方熊楠(1867〜1941)の『粘菌学』『博物学』『民俗学』、そして生命は時間と空間を共有する宇宙の一要素であると説くEinstein等の文献から着手することにしました。

 『野菜の個性』何百キロもの大量の野菜や果実を、畑や野山で素手で採取し関わることで、日々新しい発見があり、新鮮な興味と感動の連続でした。 栄養学的には大差のない野菜も、視点を変えて見たり触れたりすることで、そこに大きな違いを発見し、個性的で完成された姿・形、香り・色、そして、潤い(肌触り)・味わいに、目に見えない酵素(RNA)の存在があり自然の神秘・生命の神秘を感じざるを得ませんでした。

 私たちを含め、生命とはいったい何か? そして『生命の食の意義』『食による健康の意義』とは何か? 自然科学的視点に立ち返って研究を進めた結果、広義に、自らの意思で移動困難な植物体(自然免疫系)から分化した動物、人間が、進化の過程で宿命的に獲得した携帯可能な外部器官(portable digestive organ)特有の腸内細菌との共生的融合、すなわち、免疫系の変移(獲得免疫系)からはじまったと考えました、口から食物を取り込んで肛門から排泄するまでの臓器にこそ、私たちの生命を、健康を保持継続するうえで、欠くことのできない必須の最重要器官であると再認識するに至りました。

 新しい着想、『無菌的・自然発酵法』に加えて、旧来の伝統的な、酵母菌などの微生物による『自然発酵法』を合一することで、栄養学的には説明のつかない、新たな『食の機能性』の発見に至り、新規酵素食品の製品開発に到達いたしました。

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            Robert Koch Institut

 無脊椎動物の発生学の研究者で乳酸菌飲料の先駆者 エリー・メチニコフ(Elie Metchnikov 1845~1916)は1888年パスツール研究所において細菌の重要性に着目し、人の腸管に棲息する数百兆個もあると言われている細菌群をフローラルと名付けました。

 メチニコフの説によれば、大腸に存在する大腸菌群が出す毒素による慢性中毒が人の健康に障害を与え、結果として老化(エイジング)を促進すると考えました、これが悪玉菌と言う名前の由来です。

 メチニコフは腸管免疫を支える菌は乳酸菌であり、その菌が作り出す、酸性の乳酸が大腸に棲息する大腸菌が好むアルカリ性の環境を中和することにより、腸内環境を健全に保持できると考えました。1908年、メチニコフにノーベル賞が授与されました。

 この説は、100年後の今日まで支持されており、乳酸菌による副作用も皆無であることが実証されています。 しかしながら、乳酸菌の善玉説だけでは腸内環境を説明するには、少し無理があるように想われれます。その根拠は食物繊維の働きからも見えてきます。

 食物繊維が善玉菌も悪玉菌も含めて、腸内細菌層を豊かに育てる『細菌牧場』、すなわち菌床(揺りかご)としての重要な役割を担い、水溶性の食物繊維は、腸内における細菌の棲み分けを規制して豊かなフローラルを形成、腸内細菌に真のあるべき役割を分担させることができるからです。

 その結果が、宿主である人間の健康保持につながると考えることができます、特に水溶性の食物繊維は腸内細菌にとって有益にも有害にも作用する働きがあり、摂取した食物に含まれる未消化の骨や砂などの硬い異物、そしてストレス性便秘による硬化した宿便が、細胞分裂の最も激しい腸管壁の上皮細胞を損傷させて『炎症』を引き起し、慢性化する結果として、さまざまな疾病(糖尿病・認知症等)の原因となるばかりでなく、大腸癌を誘発する大なる要因と考えられているからです、その炎症を修復するのが水溶性食物繊維の役割なのです。

 また、悪玉菌による増便作用(多孔性の太い便の形成)は摂取した食物の2倍以上もあり、悪玉菌の産生するガスや毒素の刺激により、腸管の蠕動運動が誘発されて健全な排便作用が促進されるので、腸内環境の保全にとって、悪玉菌は欠かせない有益な存在と言うことができます。

 善玉菌の役割を最大限に引き出すためにも、健全な腸内環境の保持継続こそ最重要課題なのです。胃や腸の疾患をはじめ、淀んだ腸内環境(下痢や慢性便秘等)では、善玉菌の増殖はおろか、その本来の役割も果たしきれないのは当然のことです。

   自然科学研究所  株式会社ライラック研究所

  研究所長 平岩 節(たかし)