研究開発と実績
夏ミカンの青カビ感染(Aspergillus flavus)
新薬の生体被膜作用により青カビの電子伝達系が阻害され30分で青カビが茶褐色に変色滅菌される。
《主な研究実績》
●1980年〜、米国ウィスコンシン大学、カミングス教授(E.W.Comings)の開発したジェットスプレードライヤーを継承、トンネル内の逆2層流エネルギーにより音速の2.5倍以上のジェット乱流を層流化することで熱容量係数1000以上、世界で初めて熱や酸化に極めて過敏な乳酸菌などの菌体、酵素類の粉体化の実用化に成功、国際特許を取得しました。1号機は大手製薬会社の中央研究所に導入されました。
●1980年〜、【スプレードライング複合マルチノズル】を開発しました。これまで、コロイド溶液や、チキソトロピー性のコロイド溶液(地震で生じる液状化現象、類似の状態)などを微粒子化するには液体を加圧し旋回運動等を与えてミクロのオリフスから霧化するエアレス方式、液滴に超音速の圧搾空気を衝突させて微粒子化する2流体ノズル方式でした。どちらの方式も均一な“粒子径”、適切な噴霧・噴射角による高度な雰囲気分散性が要求されるスプレードライイングにおいて一長一短があり、複合スライドさせることで欠点を解決することができました。
●1981年〜、低カロリー甘味料マルチトールを初め、ソルビトール、キシリトールなどの糖アルコール類の結晶化技術等,応用技術として乳酸菌製剤を開発、国際特許36件を複数の大手製薬メーカーに許諾しました。
●1983年〜、世界で初めて【流動層内蔵型スプレードライヤー】、(SprayDrying-Fluidizedbed-Granulater)を開発しました。スプレードライヤの乾燥室底部に固定型流動層をセッティングさせることにより、従来のスプレードライヤーでは得ることができない凝集粉体造粒体を連続して製造する事が可能になりました。
●1983年〜、世界で初めて【被覆融着造粒法】を開発し、難結晶性物質の結晶化、高価な触媒を安価安定して製造、さらに吸湿性の高い物質の安定化を実現しました。これまでの溶融造粒法と比べて熱容量係数を極端に大きくできる特徴があります。大手化学メーカーに国際特許を許諾しました。“スプレードライイング流動層造粒装置”とともに化学工学及び粉体工学史上、新しい単位操作技術の礎を構築しました。
●1988年〜、世界で初めて,ゼリー状の脱臭剤、【活性膠体ゲル】を開発商品化しました。大きな特徴は、活性炭脱臭剤の不得手とする高温雰囲気における脱臭作用、“高温度領域特性”に優れていることです。そのため、車両用脱臭剤として一斉を風靡、大ヒット商品となりました。
国民生活センターの半年間にわたる冷蔵庫脱臭試験でゲル脱臭剤して有効性が実証されました。1999年現在,“効き目が見える脱臭剤”の市場は800億円規模にまで成長、新規産業を創出しました。
●2000年〜、宇宙空間(無重力状態)でしか製造不可能な超均質な【アモルファス金属合金】の開発に,デスクスケールで成功しました。溶融した金属を超高速で回転、溶融状の金属微粒子を数分間、真空高温雰囲気中に浮遊・滞留させるこで、超均質なアモルファス合金素粒子が製造されました。
●2003年〜、ヘリコバクターピロリ菌は消化性潰瘍の増悪因子の一つであるが、主たる原因菌ではないことが複数の披験者による摂取試験から明らかになりました。
●2003年〜、植物摂取と人間の食生活における役割、植物に含有する植物酵素、その補因子となるビタミン、ミネラルが体内酵素とどのような関係性にあるのか、28年にわたり研究追跡した結果、植物が体内酵素と依存関係が判明、お互いがシーソーの様に補い合う共生的関係により健全な生命活動を維持してきたことが明らかになりました。発酵加工野菜の特許取得に繋がりました。
●2014年〜2018年、新薬の開発に成功しました。詳細はサイト内の新規創薬を参照して下さい。
●2021年〜、多核種を含むトリチウム汚染水の無害化方法とその装置を開発しました。サイト内に概略詳細が記されています。特許出願中
●2021年〜、ペロブスカイト花形“軽量太陽光発電装置”を開発しました。大なる特徴は、DIYで装置を組み付けることが可能で、屋根や野畑に設置する必要性が無く完全オフグリドをどんな狭小な場所にでも安心安価に敷設可能となりました。特許出願中
標準型として5kw、軽自動車一台分の価格、約200万円で提供できます。僅か半日、二人の作業者で組付けが完了します。設置面積は従来の10分の1場所を選ばず環境に優しい(SDGs)特徴が有ります。
●2023年〜、新規医薬品を安全安価に製造する新システムソリューション開発中です。特許出願中
(株)ライラック研究所・工学博士/科学エッセイスト 平岩 節(たかし)